2010/09/26

日本物理学会平成22年度秋季大会

物理学会に行ってきました。
職場では、装置のアップグレードに関する作業が行われていたのですが、技官の方に引き継ぎをして立ち会っていただくことにしました。
23日の祝日も出勤してもらって非常に申し訳ないので、ばっちりお土産を買って帰ってます。

さて学会の方ですが、僕が研究している物質がなんとガンに効くということを初めて知りました。
その筋の人に言わせると割と常識らしいのですが、僕の周りは誰も知らないというありさま。
もっと勉強しないといけないですね。

自分の発表は2件で、一つは研究、もう一つは面倒を見ている装置に関する発表でした。
どちらも話をするのが初めてということで微妙に勘所がつかめず、ちょっと準備不足だったかも…と少し反省してます。
特に、研究の方は結果自体がまだまとまりきれていないこともあって少し自信がなかったのですが、それなりに質問はありました。
一応、及第点だったと信じたいところです。

あと、今回は初めて座長を経験しました。
講演のタイトルと名前を言ってタイムキーパーをし、質疑応答の司会をする「だけ」なのですが、割と疲れますね。
会場から質問が無かった時のためにいくつかストックを準備しなくちゃいけないので、普通に発表を聞くより集中していたためでしょうか。
また、司会進行や質問作りに気が行くため、純粋に講演を楽しめない、というのもつらいところです。
そのうち、特に気にせずにできるようになるんですかね。

全体的に参加者がいつもより少ない印象でしたが、それなりに得る物はありました。
明日からまたがんばろ~。

2010/09/06

W一般公開

先週・今週と職場の一般公開がありました。
先週は私が面倒を見ている装置があるJ-PARCの一般公開、今週は私の所属しているKEKの一般公開です。
今年はKEKの一般公開委員というのをやっていたので両方に参加しました。
共に3000人以上の方が見学にこられたということで、非常にありがたいことだと思います。
そんな一般公開の感想を忘れないうちにちょっとメモしときます(半分は自分用)。

- J-PARCの一般公開ではポスター展示を依頼されたのでそれのみを準備したのですが、ちょっと失敗だったかと反省してます。というのも、(ようやく気づいたのですが)一般の人にとってはポスターは「自分で読む」ものであって「説明してもらう」ものではないみたいですね。「説明しましょうか?」と言ったら「読めばわかります」って言われちゃいました。最初はちょっとショックを受けたのですが、まぁ確かに書いてあることをわざわざ読み上げて説明する必要なんてないですよね。研究会なんかで作る、説明すること前提のポスターと勘違いすると痛い目に遭います。

- そんな反省をふまえ、KEKの一般公開では文字は大きく、絵は多く、というポスター作りをがんばりました。ここで大変なのは情報の取捨選択です。我々としては仕事にこだわりがあるので色々と書きたくなっちゃうのですが、それを全部つめこんだってただでさえ難しいのだからわかるわけがありません。「この1点だけわかってくれればいい」ぐらいの気持ちでA0一枚のポスターを作るべきなのかなと思いました。聞いた話によると、個人的に見学にきていたJ-PARCの広報の方が「わかりやすいポスターだったので参考までにファイルをほしい」と言っていたそうです。がんばった甲斐がありました。

- あとはやっぱり小道具の威力を感じました。今回、KEKの一般公開向けに広報の餅田さんと「核破砕シミュレーター」というのを作りました。これはビー玉で陽子が当たって中性子が発生する様子を模倣したもので、原型は去年の一般公開委員の瀬谷さんが考案しました。今年はそれをグレードアップさせ、中性子が装置まで導かれる様子まで模倣することにしました。何回かつくばに出かけて試行錯誤を繰り返し、前日に仕上げたのですが、なかなかの出来栄え。子供が遊べ、大人も納得できるという感じでなかなか好評だったのではないかと思います。来年のJ-PARCの一般公開には何か自分の担当装置に関する小道具を用意するかなぁ。

とにかく、自分なりには一般公開に貢献できるようがんばりました。
あとは一般の人に楽しんでもらえていたかが心配ですが、その辺はアンケートの集計結果がでるのを待つしかないですね。

最後に、関係者のみなさま、ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。
あと、暑い中、本当にお疲れ様でした。

2010/08/26

おみやげ

事務室に行ったら新しいおみやげが。


ベタですが、ちょっと笑ってしまいました。
騒がれてむしろ商売繁盛。
何というか、みんなもう普通に受け入れてしまった感がありますね。

2010/08/09

ノー残業ウィーク

来週はうちの事務の「ノー残業ウィーク」らしいです。
残業しないために前倒しで残業、ということになってなければ良いのですが。

有給使い切る国の最下位は日本(33%)だそうです。
僕も使い切れてません。
実験中は普通の休日を取るのに苦労します。

前回、ビームが止まったので少し楽になるかな、という話を書いたのですが、そうは問屋が卸しませんね。
ここぞとばかりに雑用が降ってきます。
ここ数週間で似たようなレポートを3つも4つも書いていたのですが、ようやく一段落付きました。

何が言いたいかというと、今日は早く帰ってやる、という自分への言い訳です。
勤務時間は過ぎているので別に何の問題もないはずなのですが、人より早く帰ると何となく罪悪感を感じてしまうのです。
残業すらこんな有様ですから、有給は言わずもがな、ですね。
悲しき貧乏性です。

2010/07/02

夏休み?

加速機が止まりました。
といっても故障ではありません。
一般的に、加速機という代物は電気を食うので、エアコンで電力消費が大きい夏場は計画的に止めるのです。
と、いうわけでちょっとの期間(10月まで)実験は小休止です。

では、暇になったかというと決してそんなことはなく、ビームが止まっている夏場にしかできない装置のメンテナンス等をしなきゃいけません。
特に今年は装置本体を入れ替えたり、その他にも色々と大物が待っているので、割と準備が大変です。
まぁ、ビームが止まってほっと一息ついているのは確かなのですが、今はその工事の準備をしたり、たまっていた雑用を消化したり、新たに降ってきた雑用をこなしたりしてます。
何か雑用の比率が高いのが気になりますが、ビームが出てからのことを考えて、暇を見つけて予備実験をやりたいですね。

がんばろー。

2010/05/25

念願の論文受理

ついに、私が面倒見ている装置から論文がでました!
A. Horinouchi, Y. Fujii, N. L. Yamada, K. Tanaka, "Surface reorganization of thin poly(methyl methacrylate) films induced by water", Chem. Lett., accepted.

自分なりにがんばって整備した装置が結果を残し、正直嬉しいです。
励みになりました。
次は自分で実験して論文書くぞ~!!

プロの技術

今月から私が働いているJ-PARCの装置がフル稼働してます。
参加しなきゃ、という打ち合わせ等も実験で度々つぶれてます。
立ち上げたばかりの装置だからということもありますが、多分ユーザーへの引き継ぎ方があまり上手ではないのだと思います(マニュアルもまだですし)。
こういうのは、ちゃんとシステム化しないとしんどいですね。

先日、空いた時間で基礎物理をやっている同僚の試料を測定しました。
見たデータのざっくりした特徴から「多分こんな感じ」ってことを伝えたら「物性屋さんは見てきたようなこと言うなぁ」と言われました。
測定したデータなんだから実際に見てるわけですが、その辺が領域による感覚の違いなのですかね。
まぁ、「プロですから」と答えておきました。

プロと言えば、今来ているユーザーさんも驚異的な技をもってました。
事故により試料(Si基板上の薄膜)がごちゃまぜになった際、目で見てその光の加減から「これは**nmぐらいかなぁ」と言い当てるのです(本人曰く誤差は数nm)。
まさに人間エリプソメーター。
びっくりしました。


という感じの、そんな現場な日々を送っています。
まぁ、現場にいられるだけ幸せなんでしょう。