2011/05/25

オレオサイエンス誌総説

日本油脂学会の学会誌「オレオサイエンス」に総説が掲載されました。
山田悟史, 菱田真史, "添加剤により誘起される巨大単層膜ベシクルの形成メカニズム", オレオサイエンス 11 (6), 205-211 (2011).

「界面膜を分子レベルで分析する分光学的手法」という特集で中性子散乱の記事を寄稿することになり、いい機会なのでちょっと前に中性子反射率、X線小角散乱を使って行った巨大単層膜ベシクルに関する研究をまとめることにしました。
今日、無事掲載されたと言うことで別刷りの代わりにオレオサイエンスの見本誌が送られてきたのですが、「酵素入りの洗剤を使用するとき、冷水より温水の方が効果があるのですか?より効果的な方法を教えてください。」というQ&Aがあったりとなかなかおもしろそうです。
あまり、応用寄りの雑誌って見たことがないので、あとでじっくり読んでみようかと思います(ちなみに先ほどの質問ですが、温水の方がずっと良いそうです)。

2011/05/17

自力でwordの相互参照

皆さん、論文は何で書いてますか?
数学、物理系ならTexの方が多いんじゃないでしょうか。
そういう私も普段の原稿はTexなのですが、普通にWordファイルが添付されてくるこのご時世、そういうわけにはいかないことがしばしばあります。
ところが、悲しいことにTexよりも簡単であってしかるべきWordに悩まされることは多いのではないでしょうか。
私の場合、やりたいことは分かっているのだが、それをどのような操作で実現したらよいのか分からない、というケースが多いような気がします。

今日もまさにそんなことがあって、色々と恨み辛みを書き連ねたいところですが、そんなことをしても時間の無駄なのでやめます。
代わりに、忘れないようにちゃんとlogを残します。
こんな解決の仕方をする人は珍しいような気がしますが、ひょっとしたら誰かの役に立つかもしれませんので。

[目的]
wordでreferenceの参照をする。

[問題]
"引用文献の挿入"というボタンはあるのだが、なぜかdisableになっている(当方word2010)。

[失敗事例]
"図表番号の挿入"というボタンでごまかそうとしたが、1行まるまる引用されてしまう。
山田により、…が報告された[2] N. L. Yamada et al., hogehoge Journal 1 (2011) 111.。
↑こんなことになる。

[解決策(力業)]
1.何でも良いので「フィールド欄」というのを作る。
例えば、"図表番号の挿入"をすると、番号部分が「フィールド欄」になっている。

2.右クリックで「フィールドの編集」というのを行い、以下のフィールドコードを記入する。
SEQ ref

すると、refという変数の連番が作成できるので、これをreferenceの文献に並べていく。
コピペでやるとフィールド更新というのをやる必要がある(全選択+F9で一度に更新できる)。
※ひょっとしたら、先ほどの"図表番号の挿入"でrefというラベルを定義しないとダメかもしれない。

3.このフィールドを選択した状態で「ブックマーク」というのを定義する。
Word2010の場合、「挿入→リンク→ブックマーク」で定義できる。
これに、文献の識別名を入力する。

4.引用したい場所でフィールドコードを以下のようにした「フィールド欄」を作成すると番号が引用される。
SEQ ref "識別名"

これもコピペでやるとフィールド更新というのをやる必要がある。


多分、もっと賢い何かしらのやり方があるのでしょうが、調べきれませんでした。
このやり方も十分面倒なので正直使いたくないところですが、レポートをとりまとめているので、この機能がないと番号を取り違えることが目に見えているので、とりあえずこれで我慢します。

誰かの参考になることを祈って。