2010/05/25

プロの技術

今月から私が働いているJ-PARCの装置がフル稼働してます。
参加しなきゃ、という打ち合わせ等も実験で度々つぶれてます。
立ち上げたばかりの装置だからということもありますが、多分ユーザーへの引き継ぎ方があまり上手ではないのだと思います(マニュアルもまだですし)。
こういうのは、ちゃんとシステム化しないとしんどいですね。

先日、空いた時間で基礎物理をやっている同僚の試料を測定しました。
見たデータのざっくりした特徴から「多分こんな感じ」ってことを伝えたら「物性屋さんは見てきたようなこと言うなぁ」と言われました。
測定したデータなんだから実際に見てるわけですが、その辺が領域による感覚の違いなのですかね。
まぁ、「プロですから」と答えておきました。

プロと言えば、今来ているユーザーさんも驚異的な技をもってました。
事故により試料(Si基板上の薄膜)がごちゃまぜになった際、目で見てその光の加減から「これは**nmぐらいかなぁ」と言い当てるのです(本人曰く誤差は数nm)。
まさに人間エリプソメーター。
びっくりしました。


という感じの、そんな現場な日々を送っています。
まぁ、現場にいられるだけ幸せなんでしょう。

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